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2025.11.01

治療後の歯の方が虫歯になる?歯科医院での正しいメインテナンス

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。

みやぎ歯科クリニック上落合 院長 宮城拓人です。久しぶりのブログとなりました。

今回は治療後詰め物は被せ物をした歯についてお話ししたいと思います。

1.詰め物、被せ物とは

被せ物とは歯や土台の上に全周被せる人工物のことです(差し歯)銀歯を歯の中に埋め込んでいます

歯の中に保険のプラスチックを入れています

これらは虫歯治療や神経治療で歯を大きく削った後に元の形を再現し、しっかり噛み合わせるために作成します。

被せ物について詳しくは↓

 

2.虫歯はどうやったらなる?

虫歯とは口の中にいる虫歯菌が食べかすや歯石をエサとして食べ、その排泄物が歯を溶かします。そうして溶かされた歯の状態を虫歯と言います。

よく言われる黒いから虫歯、は少し違います。

アニメ等でそういった描写が使われているためそう捉える方が多いと思いますが、正しくは前述のとおりです。

でも定期検診しっかり行っているのに虫歯になるんですけど、って方、実は原因は汚れだけではありません。

下にいくつか原因をあげます

3.治療後の方が虫歯になりやすい理由

 

虫歯にならないためによく定期検診に行きましょうと言われていると思います。それは歯石などの自分で取れない汚れを歯科衛生士に落としてもらうためです。

もちろんそれは必須のことではあります。

しかし治療を今まで多く行なってきた方ほど虫歯になりやすいです。

なぜか。

それは上であげた詰め物や被せ物は必ずといっていいほど歯と詰め物の間に隙間ができます。

そのため詰め物等をしていないツルツルの歯と比べるとつぎはぎの状態となっており、その隙間に虫歯菌が入り込んで2次虫歯と呼ばれる状態を引き起こします。

矢印部分が詰め物と歯の隙間です。黒い線があるのがわかります。

 

もちろん詰める時はピッタリ詰めてはいますが、材料の劣化や食いしばり歯軋りなどによって数年経つと必ず隙間はできます。

上の画像ではプラスチックのため黒く見えますが、昔から大きな問題になっているのが保険の銀歯です。

当院の患者様にはお伝えをしておりますが、銀歯の中の歯が黒く虫歯になっていようが、歯が溶けていようが見えません。

定期検診をしているから大丈夫ではなく実は入れている銀歯の中でじわじわ虫歯が進行していることがかなり多いです。

ではどうすれば、、次の項目で説明します。

4.2次虫歯にならないようにするには?

 

2次虫歯はメインテナンスの不足や材料の劣化によって起こります。ではこれを予防するには?

予防法は以下のとおりです。

  1. 定期的な歯科検診
    二次虫歯は痛みがほとんどない場合が多いです。早期発見のためには、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。(銀歯の中は見るだけではチェック不可能)
    1. 修復する材質の見直し

    材質を劣化しないセラミックやジルコニアに変更する事で、2次虫歯のリスクを大きく減らす事ができます。痛くなくても銀歯が入っている方は検討していただくのをお勧めいたします。

  2. 正しい歯磨き習慣
    治療した歯を含むすべての歯を、適切な方法で丁寧に磨くことが予防の基本です。歯間ブラシやフロスを使うと、隙間のプラークもある程度取り除けます。
  3. 生活習慣の見直し
    砂糖の多い食品や飲料の摂取を控え、バランスの良い食生活を心がけることで、虫歯菌の活動を抑えることができます。

 

もちろん患者様によってはどうしても上記が満たされない、、といった方もいます。

ただその場合でもしっかりと歯科医院にお越しいただき、自分の歯の状態の分析や把握をすることが第一だと考えております。

 

5.まとめ

歯医者に行くのは嫌だなあ、億劫だなと思う方もいるかもしれません。

しかし歯は食事をするのに絶対に欠かせません。歯がなくなった後の方がものすごい大変であることは実際になくなった方であれば痛感しているはず。

歯があるのは当たり前のように皆さん思っていられる方もいるかもしれませんが、歯は爪や髪などと違って元通りにはなりません。

何より予防が大事!なくなって後悔しないために歯科医院として定期検診をお勧めしております。

 

お悩みの方は一度ご連絡いただき、しっかりとした説明、治療をお受けいただくことが重要だと考えています。

今後とも当院では患者様に信頼されるよう努力していきます。

みやぎ歯科クリニック上落合 院長 宮城拓人

 

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