今回は根の治療についてです。
根の治療は院長的に歯科の中で一番難しい治療と考えております。
おそらくどの歯医者に聞いても難しい治療と言っている方が多いです。
しかし難しいことをなかなかお伝えしきれず、お困りの患者様が当院にもいらっしゃいます。
『根の治療の後に保険外のセラミックを入れたが一年持たずに腫れた、、』
『半年以上根の治療を繰り返しているが、先生に聞いてもなかなか終わらない、、』
そういった方、このブログをぜひお読みいただいてなぜ難しいのか、なぜ神経を取らない方がいいのか、取ってしまった場合の注意点などお答えできればと思います。
1.神経治療とは
歯には一本一本神経があり、歯の痛みを感じる、歯の栄養をするといった大事な仕事をしています。
この赤い部分が神経です。神経まで虫歯が進行すると神経を取らなければなりません
神経をとったらなんか針みたいな器具でガリガリ何回もやられた、、それは何をしているか、、
神経をとった後、歯の中は空洞になります。もちろん歯にも穴をあけて行います。
そうすると歯の中に汚れが溜まります。汚れは空洞の壁につくため、ここの壁の部分についた汚れを針みたいなファイルと呼ばれる器具で落とします。
また根の先に膿が溜まっている場合はこの膿を外に出すために空洞を広くする必要があります。
膿が出きらないと神経治療は終われないため比較的回数がかかります。
神経治療の流れ
これが終わり次第、土台を立てて被せ物を行い、治療終了となります。
2.神経治療の実態
では神経治療はなぜ難易度が高いのでしょうか。
根管治療は当院ではお伝えしていますが100%上手くいく治療ではありません。
理由といたしましては
・歯の中のため肉眼でみながらの治療ではない
・根の形は人により様々で複雑な形をしていると膿が出てきにくい
・仮に根の治療がうまくいったとしても土台や被せ物の隙間から細菌侵入してしまう場合がある
など他にも様々な理由から難易度が高い治療になります。
詳しくは↓
3.当院での根の治療の流れ(初回)
虫歯の検査(レントゲン等)を行い、神経治療の必要性があるかどうかの診断
↓
レントゲンのご説明を行い、神経治療が必要かどうか事前説明
↓
虫歯治療を行います
麻酔をするため、治療中の痛みはありません。
↓
4.神経治療のその後
ここでは神経治療が終わった後についてお話しします。
神経治療中は歯の根に炎症があり、強い力をかけると痛みが再発する危険性があるため、噛み合わせを大きく落とします。
その状態のままだと反対の歯と噛めないため、噛み合わせるために土台、被せ物を用いて反対の歯と噛み合わす必要があります
いわゆる差し歯にしないといけません。
この紫の部分で被せ物を維持しています
そして今現在は保険、保険外含めてこの土台や被せ物に様々種類があり、これにより治療後再発リスクや歯の寿命が大きく変わってきます。
詳しくは後のブログにお書きします。
5.他医院で根の治療した歯もお任せください!
根の治療は何度もできる処置ではありません。一般的に根の治療の成功率は行えば行うだけ成功率は下がります。
他院で数ヶ月治療してるけど全く良くならない、、そんな方は是非一度当院で診察してみませんか?
当院には最新の検査機械や器具が多数ありますので、虫歯チェックはもちろん根の中も詳細に検査可能です。
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6.まとめ
根の治療は保険診療の範囲内で行えるため、人によっては痛いなら神経をとってくれ!といった方もいます。
しかし神経をとった後の方が大変になる、金額がかかることがまだ日本では浸透していないと感じています。
当院では患者様が大変な思いをしないよう、しっかりとご相談の上治療を進めるようスタッフ一同努力していますので、今後ともよろしくお願いいたします。
みやぎ歯科クリニック上落合 院長 宮城拓人